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ROOTED IN NIIHAMA

教室の歩みと創業者の紹介

本棚と木のテーブルに囲まれた現在のBoston Englishの教室
現在の新居浜の教室。

HOW IT BEGAN

1978年に新居浜を訪れた
文化人類学者

Barbara Ito

伊藤バーバラBarbara Darlington Ito, Ph.D.

出身・専門
アメリカ出身・文化人類学者
Knox College
人類学・比較宗教学 学士
University of Iowa
人類学 修士・博士(1983年)
博士論文
Entrepreneurial Women in Urban Japan: The Role of Personal Networks
これまでの役職
元・松山東雲女子大学 非常勤講師/元・新居浜市生涯学習大学 講師/元・日本英語検定協会 面接試験委員
新居浜での英語指導歴
30年以上
英語教育の研究
英語を母語としない人への指導法を数十年にわたり研究
地域での活動
愛媛SGGクラブ新居浜支部での国際交流・外国人住民支援

ボストン・イングリッシュの創業者・伊藤バーバラ先生が新居浜を初めて訪れたのは、1978年の夏でした。英語を教えるためではありません。アメリカの大学院で人類学を学ぶ研究者として、日本の暮らしを見にきた2か月間でした。

新居浜だったのは偶然ではありません。夫がこの街の生まれで、その縁が地域の人たちへ引き合わせてくれました。紹介を受けてある家庭に住み込み、その家の女性の一日について回る。その2か月が博士論文のテーマを決め、研究への向き合い方そのものを変えたと、のちにバーバラ先生自身が振り返っています。

もう一度、今度は2年間

本格的な調査のために戻ってきたのは、1979年8月のこと。1981年12月までの2年あまりを、街の中心部に借りたアパートで暮らしました。

TWO YEARS IN THE FIELD

新居浜で働く女性たちを
訪ねた2年間

  1. 1978年

    夏、新居浜を初めて訪れる。2か月間の滞在。

  2. 1979–1981年

    博士論文のためのフィールドワーク。新居浜で暮らす。

  3. 1980年ごろ

    頼まれて、英会話の集まりを始める。

  4. 1983年

    アイオワ大学で人類学の博士号を取得。

  5. 1991年

    夫・哲也とともに、ふたたび新居浜へ。

  6. 2003年

    愛媛県の資料にE・World英会話学校の理事長として記載。

  7. 2008年

    E-Worldを前身に、株式会社Boston English Companyを新たに設立。

  8. 2021年

    SGG新居浜による英語版生活ガイドのアドバイザーを務める。

  9. 現在

    息子の伊藤ジェームズが教室を引き継いでいます。

移動手段は自転車でした。商店をたずね、喫茶店に座り、家庭や職場、地域の集まりに顔を出す。バーバラ先生が話を聞いたのは、新居浜で働く女性たちです。店を営む人、店頭に立つ人、勤めに出る人、家庭を支える人。そして、その人たちを結んでいる信頼と助け合いのつながりでした。

聞き取りだけでは足りないと考え、自分も街の一員になっていきます。地域の女性たちの集まりに加わり、生け花の教室には1年半、毎週通いました。中心部を離れるころには、直接やりとりのある女性が200人を超えていたといいます。調査の最後の9か月には、この街の産業を支えてきた住友の工場で、技術部門の技術翻訳と「文化アドバイザー」を務めました。言葉と文化のあいだに立つ仕事は、このころから始まっています。

「顔が広い人」

新居浜では、人づきあいの広い人のことをそう言います。商売がうまくいっている人ほどそう呼ばれることに、バーバラ先生は注目しました。人と人との関係そのものが、この街の暮らしと仕事を支えている。それが2年間の結論でした。

のちに本人は、新居浜の女性たちに深い敬意と愛着を持つようになったと書いています。忍耐すること、続けること、引き受けること、そして世の中に自分から関わっていくこと。教わったのはそういうことだった、と。

HOW THE TEACHING BEGAN

地域の人に頼まれて
始めた英会話の集まり

調査を続けるうちに、街の人たちから同じことを何度も頼まれるようになりました。英語を教えてほしい、と。

はじめは断っていました。研究のために来ていたからです。それでも、受け取ってきた親切に何かを返せるならと考え直し、週に1度・2時間の小さな英会話の集まりを始めます。調査の後半の2年間、続きました。集まったのは、多いときでも5人ほどです。

やがて社宅のある地区でも、同じように週1回のクラスを2つ持つようになります。それぞれ9人、1年以上続きました。バーバラ先生が新居浜で英語を教え始めたのは、1980年ごろ。ボストン・イングリッシュという名前より、ずっと前のことです。

教室の外でも、続いていました

この集まりについて、バーバラ先生は博士論文にこう書いています。生徒どうしがレッスンとレッスンの間に電話をかけ合い、授業の外でも会うようになり、ときには教える側もそこに誘われる。英会話のクラスは、英語を学ぶ場であると同時に、人と人が関係を築き、深めていく場になっていた、と。

人のつながりを研究していた人が、英語を通して自分でも小さなつながりをつくっていたことになります。ボストン・イングリッシュが今もカフェのようなテーブルにこだわるのは、この始まり方と地続きです。

A SECOND ARRIVAL

1991年の帰還と
E-World英会話学校

2年間の調査は、1983年7月、アイオワ大学の博士論文『Entrepreneurial Women in Urban Japan: The Role of Personal Networks』としてまとまりました。フィールドワークはフルブライト・ヘイズの研究奨学金に支えられ、大阪の国立民族学博物館が受け入れ先となっています。謝辞に並ぶのは、協力してくれた新居浜の人たちへの言葉です。

アメリカに戻り、大学で教鞭を執りました。けれど、新居浜との縁はそこで終わりませんでした。1991年、夫の哲也とともに、ふたたびこの街へ。かつて頼まれて始めたことが、ここから仕事になっていきます。

教えていたのは、はじめから大人でした。年齢を重ねてから英語を学ぶ人がこれから増えていくことを、早くから考えていた人です。

その後、有限会社E-World(E・World英会話学校)を運営し、新居浜で英語教育に携わりました。2003年2月の愛媛県の委員会資料(PDF)には、E・World英会話学校の理事長として、国際交流に関する専門部会の委員名簿に名前が記されています。

Boston English Companyは、伊藤バーバラ先生が運営していたE-World英会話学校を前身として、2008年に新たに設立されました。

有限会社E-Worldの事業終了後、別法人として株式会社Boston English Companyが設立され、英語教育の歩みを受け継いでいます。

ENGLISH IN THE COMMUNITY

SGG新居浜での
国際交流と外国人住民支援

バーバラ先生は英会話学校の運営と並行して、愛媛SGGクラブ新居浜支部(SGG Niihama)でも活動してきました。SGG新居浜は、通訳や地域案内、外国人住民への生活情報の提供など、外国語を使って地域の国際交流を支えるボランティア団体です。

新居浜市の長期総合計画策定市民会議には、SGG所属の委員として参加。外国人住民も地域の一員として暮らしやすい街にするため、情報提供や多言語対応、相談できる体制について、市の政策づくりにも意見を届けてきました。

生活ガイドのアドバイザーや英語情報誌への寄稿

SGG新居浜が制作し、新居浜市が支援する外国人住民向けの英語版生活ガイド『A Guide for Living in Niihama』では、2021年版のアドバイザーを務めました。

英語情報誌『What’s New?』にも寄稿しています。2013年には新居浜での自治会役員の経験を紹介し、2022年3月号にも記事を執筆。Niihama Global Party(新居浜グローバルパーティー)など、地域の人たちが顔を合わせる交流活動にも参加してきました。

公的機関の支援を受けて制作された異文化理解教材『At Home in Japan: What No One Tells You』にも、文化人類学者としてコンテンツ・コンサルタントを務めています。英語を教えることと、英語を使って人や地域をつなぐこと。その両方が、バーバラ先生と教室の歩みの背景にあります。

SGGでの活動に関する公開資料

THE SCHOOL TODAY

2008年の開校から
現在の教室へ

現在は、バーバラ先生の息子である代表・伊藤ジェームズが教室を運営しています。レッスンを担当しているのは、イギリス出身のハナ先生と、フィンランド出身でスペイン語圏にルーツを持つアナマリア先生です。

週1回90分、1クラス3人程度の少人数で、会話や世界の文化に触れる時間をつくっています。仕事をしている方から退職後に学び直す方まで、大人それぞれの関心を大切にする教室です。

英語が上手くなることと、毎週会う人ができること。その2つを切り離さないやり方は、最初の集まりから変わっていません。

現在の講師と、講師からのメッセージ

LANGUAGE BRINGS PEOPLE TOGETHER

現在の文化交流の取り組み

今のボストン・イングリッシュでは、通常のレッスンのほかに、English Caféや文化イベントも開いています。イギリスやフィンランドなどの暮らし、食べ物、季節の行事を通して、言葉の向こうにある文化に触れています。

新居浜にいながら、知らなかった世界の話を聞き、自分の言葉で話してみる。そんな時間を、これからも地域の大人の皆さんと重ねていきたいと考えています。

ONE-MONTH CLASS TRIAL

現在の教室で1か月クラス体験

通常クラスを1か月間無料で体験できます。いろいろなクラスを試して、ご自身に合うか確かめてください。体験後の入会義務やしつこい勧誘はありません。

お電話でのご相談0897-47-1133